NO2- assay kit ver.3 - 亜硝酸塩測定試薬キット -(淡水使用を推奨)
商品概要
Product summary
試薬の中身がマイナーバージョンアップしてversion.3となり、試薬Bの使用量が以前の5滴から4滴に変更されておりますのでご注意ください。それに伴い使用可能回数が以前より若干増えております。
用途:NO2-(亜硝酸塩)の測定
使用可能回数:約35回
箱の大きさ:横 17 cm、高さ 4 cm、奥行き 4.5 cm
発送:定形外郵便でも発送可能
同梱物:
・亜硝酸塩測定試薬A
・亜硝酸塩測定試薬B
・試験管
・コルク栓
・スポイト
・色見本紙
・マニュアル
販売価格:950円(税込)
商品の詳細
Product details
この商品は水槽内の水のNO2-(亜硝酸塩)濃度を測るための試薬キットです。

このキットで実際に測定した結果の例を上の写真で示しました。
(上の写真はあくまでも写真であり、パソコンモニターの違いなどにより実際の色と異なる場合がありますので、実際の測定においては、キットに付属の色見本紙と比較し亜硝酸塩濃度をを決定してください。)
1回の通常使用量はA液が5滴、B液が4滴となっています。少なくてもハッキリと色が出るようにしてあり、使用量が少なくて済むことから同液量でも使用可能回数が増やせられるようにしました。約35回程度はご使用いただける量が入っています。
NO2-(亜硝酸塩)とは・・・
亜硝酸塩(NO
2-)とは、水中の有害なアンモニア(NH
3)をニトロソモナスと呼ばれるバクテリアが代謝した時に発生する物質です。
厳密には、亜硝酸はイオン化された状態で存在するので亜硝酸塩(亜硝酸イオン)と呼ぶのが正式な呼び方です。
上に書いたように、水中には有害なアンモニアが存在し、アンモニアが多量に存在すると魚などの生体は死に至ります。
アンモニアは生体の排泄物や食べ残しの餌、枯れた水草、水槽立ち上げ当初の一部の底砂などから排出されます。
これを代謝して減らしてくれる役目を持つのが、ろ過フィルター内に存在するバクテリアです。

ろ過フィルターに存在するバクテリアは主に2種類に分けられます。
アンモニアから亜硝酸塩へ代謝することができるニトロソモナスと、亜硝酸塩から硝酸塩へ代謝することができるニトロスピラ(ニトロバクター)です。
安定した水槽内では、充分にニトロソモナスが増殖しているのでアンモニアはほとんど検出されません。
同様に、亜硝酸塩から硝酸塩に代謝することができるニトロスピラ(ニトロバクター)も充分に増殖しているため、亜硝酸塩もほとんど検出されないのが普通です。
亜硝酸塩が検出されるのは、
・水槽の立ち上げ当初にまだ亜硝酸塩を代謝できるニトロスピラ(ニトロバクター)がほとんどいないとき、
・ろ過能力不足で、フィルター内のバクテリアの数が追いついていないとき、
の主に2つの場合です。
水槽立ち上げからの各物質の一般的な量の変化は下のグラフのようになります。

上の図のように、ろ過能力が十分ある時は、立ち上げから1週間〜1ヶ月程度の時にのみ亜硝酸塩が検出され、やがてほとんど検出されなくなります。ある時期だけ亜硝酸塩が検出され、やがて検出されなくなった時は水槽内のろ過システムが完成した目安にもなります。
亜硝酸塩が検出された時の早急な対策としては水槽内の水替えが効果的です。
水槽立ち上げから1,2ヶ月経っても亜硝酸塩が検出されるような場合は、ろ過能力が追いついていないことが考えられますので、ろ過機の増強、あるいは生体数を減らす必要があると考えられます。
アンモニアよりは毒性が低いものの、1mg/l以上の濃度の亜硝酸塩は生体にとって危険です。
特にエビ類はより敏感ですので、検出された場合は早急な対策が必要です。
色見本紙

亜硝酸塩の実際の測定値を判定するための色見本紙は、できるだけ詳細に、0.2mg/lから64mg/lの濃度まで11段階に色見本が示してあります。
また、色見本紙はラミネート加工を施し、防水性を持たせてあるので、測定中にうっかり水をこぼしてしまっても色見本紙が使えなくなってしまうことがありません。
試薬キットの箱

試薬キットの箱は黒く、かつシンプルにしてあり、水槽の周辺に置いても浮くことがないようにしました。
箱の強度もできるだけ強く、そして開けやすいスライド式のものにしました。
実際のところ、箱のフタは通常の上に開くような一体型のものの方がはるかに製作コストが抑えられるのですが、妥協はしておりません。
長く使い続けてもらうものだからこそ、使いやすく、丈夫に。
シンプルですが、箱に関しては最もこだわった点の一つとなっています。
試薬容器

試薬類は光に弱いものが多くあります。ですから、容器としては完全に遮光できる中身が全く見えない不透明タイプのものが、試薬にとってはベストと言えます。
しかしながら、それですと全く残量が見えないという不便さもあります。重さから残量がわかる方はそれほどいないでしょう。
そこで、試薬容器には遮光性も持たせつつ、中身もある程度見える容器を採用しました。
これで突然、残りがなくなってしまい困ることも少なくなるのではないでしょうか。
ただし、やはりしまう時は箱に入れ、光が当たらない環境に置くことを強くお勧めます。
試験管

測定用の容器としては試験管を採用しました。これはより測定を楽しんでいただけるようにという思いからです。
水質測定は紛れもない化学実験です。実験気分を味わっていただければ幸いです。
また、インテリアとしてもお部屋の片隅に置いてもらえればうれしく思います。
試験管には測定の時に目安となる5mlの線を印しておきましたが、これはあくまでも目安にすぎず、また強く洗うと取れるようにしてあります。インテリアとして不用な際は洗い落としてください。正確な量は下記のスポイトで測り取ることでわかります(スポイトの方がはるかに正確な量が取れます)。
試験管には、実際の実験現場で最もよく使われるJIS規格の15cm試験管を採用しております。
スポイト
キットに付属のスポイトは1回に1ml(ミリリットル)が測り取れるようになっています。
測定には5mlの水が必要なので、このスポイトで5回測り取ることになります。
マニュアル

マニュアルはできるだけわかりやすく、図解で使用方法を解説してあります。
また、基本的な情報もできる限り多く書き込みました。
熱帯魚を飼い始めたばかりの初心者の方や、試薬測定をしたことがない方にも問題なく使用していただけるようにしたつもりですが、もしわからないことがありましたらお気軽に
「お問い合わせ」からご相談ください。