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    GH assay kit ver.2 - 総硬度測定試薬キット -(淡水用)


    商品概要
    Product summary

    用途:GH(総硬度)の測定
    使用可能回数の目安:硬度5程度の場合、約50回。
    箱の大きさ:横 17 cm、高さ 4 cm、奥行き 4.5 cm
    発送:定形外郵便でも発送可能
    同梱物:
    ・GH測定試薬A(小さなボトル)
    ・GH測定試薬B(大きなボトル)2本
    ・試験管
    ・コルク栓
    ・スポイト
    ・マニュアル

    販売価格:900円(税込)



    数量




    商品の詳細
    Product details

    この商品は水槽内の水のGH(総硬度)を測るための試薬キットです。
    最新のver.2のキットに付属の試薬ボトルには右の写真のように、
    「1滴 = 1dH」と記載されてあります。


    GHとは

    GH(ジーエイチ)とは、別名「総硬度」または「全硬度」とも呼ばれ、カルシウムイオン(Ca2+)とマグネシウムイオン(Mg2+)の総和量を示す値です。


    完全な純水のGHは0です。
    アクアリウムで使用される硬度の単位はdH(ディーエイチ)という「ドイツ硬度」を利用する場合が多いですが、アクア以外の世界ではppm(ピーピーエム)という「アメリカ硬度」を用いる場合が多いです。
    dHとppmの値の関係は、「1dH = 17.8ppm」となっています(つまり1ppm = 0.056dH)。
    硬度 1dHの1リットルの水の中には、カルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計として0.000178mol(単位のモルは6.02 x 1023個のイオンを示すので、硬度1dHの1リットルの水の中には合計で1.07 x 1020個のカルシウムイオンとマグネシウムイオン)があることになります。

    「GH assay kit」を用いた硬度測定の際には、基本的にカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量のみが測定されると考えて問題ありません。
    「GH assay kit」は2価の陽イオン(2+を持つイオン)のみが測定されます。なので、例えばナトリウムイオンはNa+で1価のイオンなので測定値にはまったく影響を与えません。
    水草栄養剤として鉄分を含む添加剤を加えている場合もあると思われますが、実際は添加剤を加えても鉄分は非常に低濃度ですので、測定にはほとんど影響を与えません。

    一般的に日本の水道水の硬度は0.5dH〜5dH程度で極めてGHが低い軟水です。一部、沖縄地方など石灰石が溶解した水を含む地点などではこれより少し高い場所もあります。
    硬度の軟水・硬水の基準は0〜178ppm(0〜10dH)までを軟水、178〜357ppm(10〜20dH)までを中硬水、357ppm以上(20dH以上)を硬水と呼びます。
    これとは別に0〜100ppm(0〜5.6dH)以下を軟水、100〜300ppm(5.6〜16.8dH)までを中硬水、300ppm以上(16.8dH以上)を硬水と呼ぶ場合もあります。

    水草育成時には低硬度の方が適していると言われています。GHが高くなると、水草の育ちが悪くなったり、あるいはコケの繁殖が多くなったりします(水草の活性が落ちるため)。
    ヨーロッパの方では、硬水のところも多く、水草育成の点では水道水が軟水である日本は非常に恵まれた環境であると言えるでしょう。
    また、特に甲殻類(エビなど)にとってはGHが重要であると考えられています。極端にGHが低い環境では脱皮不全などを起こしやすいと言われています。
    ただし、高すぎるGHも生体にあまりよくないとも言われており、水草を含むアクアリウム環境下では1〜10GH程度が最適なのではないかと考えられます。(もちろん生育に関する要因はGHだけではないため、必ずしもこの間にないからといって不都合が起きるわけではありませんし、GHがこの間であっても調子がよくない場合もあります。)

    硬度を変える要因としては、水道水の他に、水槽内の底砂や石などがあります。
    底砂の大磯などにはカルシウム分が多く含まれる場合が多く、特に立ち上げ初期には硬度が高くなる場合があります。ソイルでも硬度を高くしたり低くしたりするものがあります。
    また、珊瑚を加えると極端に硬度が上昇するので水草育成時には注意が必要です。
    ある種の石は硬度をいくらか高めるものが存在します。これらの硬度上昇の原因は多くの場合、カルシウム分の流出に起因します。
    硬度を上げたい場合はこれらを加える方法があります。
    逆に、硬度を下げたい場合には、これらを除くか、水替えを一定期間ごとにおこなうか、あるいはイオン交換樹脂を用いてカルシウムイオンを吸着させる方法があります。ただし、イオン交換樹脂は高価な上に扱いが難しいため、上級者向けであると言えます。



    試薬

    本試薬は、見やすい濃さになるように調製してあります。
    下の写真は硬度10dHの溶液を測定した場合の例です。

    GH assay kitでは、最初に試薬Aというものを2滴加えたあとに、試薬Bというものを1滴ずつ加えていき硬度を測定します。
    試薬Bの1滴が硬度1dHを示します。
    試薬Bを加えていき、色がピンクから青系に変化した段階の滴数から硬度を算出します。
    上の例では10滴の段階で色がピンク色から青紫色に変化したので、
    硬度は 10(滴) x 1(dH)= 10 dH
    ということになります。
    硬度が低い場合にはこの中間の青紫色が見られず一気に青色になる場合もありますので、その場合は青色になった時の滴数から硬度を算出します。
    このように、非常に見やすく測定できるようになっています。



    試薬キットの箱

    試薬キットの箱は黒く、かつシンプルにしてあり、水槽の周辺に置いても浮くことがないようにしました。
    箱の強度もできるだけ強く、そして開けやすいスライド式のものにしました。
    実際のところ、箱のフタは通常の上に開くような一体型のものの方がはるかに製作コストが抑えられるのですが、妥協はしておりません。
    長く使い続けてもらうものだからこそ、使いやすく、丈夫に。
    シンプルですが、箱に関しては最もこだわった点の一つとなっています。



    試薬容器

    試薬類は光に弱いものが多くあります。ですから、容器としては完全に遮光できる中身が全く見えない不透明タイプのものが、試薬にとってはベストと言えます。
    しかしながら、それですと全く残量が見えないという不便さもあります。重さから残量がわかる方はそれほどいないでしょう。
    そこで、試薬容器には遮光性も持たせつつ、中身もある程度見える容器を採用しました。
    これで突然、残りがなくなってしまい困ることも少なくなるのではないでしょうか。
    ただし、やはりしまう時は箱に入れ、光が当たらない環境に置くことを強くお勧めます。
    特に「試薬B」は光に弱いので必ず箱にしまうようにしてください。



    試験管

    測定用の容器としては試験管を採用しました。これはより測定を楽しんでいただけるようにという思いからです。
    水質測定は紛れもない化学実験です。実験気分を味わっていただければ幸いです。
    また、インテリアとしてもお部屋の片隅に置いてもらえればうれしく思います。
    試験管には測定の時に目安となる5mlの線を印しておきましたが、これはあくまでも目安にすぎず、また強く洗うと取れるようにしてあります。インテリアとして不用な際は洗い落としてください。正確な量は下記のスポイトで測り取ることでわかります(スポイトの方がはるかに正確な量が取れます)。
    試験管には、実際の実験現場で最もよく使われるJIS規格の15cm試験管を採用しております。



    スポイト

    キットに付属のスポイトは1回に1ml(ミリリットル)が測り取れるようになっています。
    測定には5mlの水が必要なので、このスポイトで5回測り取ることになります。



    マニュアル

    マニュアルはできるだけわかりやすく、図解で使用方法を解説してあります。
    また、基本的な情報もできる限り多く書き込みました。
    熱帯魚を飼い始めたばかりの初心者の方や、試薬測定をしたことがない方にも問題なく使用していただけるようにしたつもりですが、もしわからないことがありましたらお気軽に「お問い合わせ」からご相談ください。



    より詳しく

    最後におまけとして、GH assay kitの色の変化の仕組みについて簡単に記載します。(細かい試薬の中身や調合割合などは企業秘密につきご了承ください。)
    このキット内に含まれる色が付いている物質はpH7〜11の範囲では青色を示すものとなっています。
    そこでまず最初に試薬Aによってこの青色になる範囲のpHに調整します。

    しかし、試薬Bに含まれる色が付いている物質はカルシウムイオンかマグネシウムイオンがあるとそれと結合し、pHがいくらであろうと、必ずピンク色を示すという性質があります。なので、少しでもカルシウムイオンかマグネシウムイオンがあると試薬B溶液の1滴目はピンク色を示します。
    そこに、カルシウムイオンとマグネシウムイオンを奪う別の物質を含む試薬Bを追加で入れていきます。
    すると、ピンク色が付いている物質からカルシウムイオンとマグネシウムイオンが外れ、青色に変化することになります。
    この試薬Bを1滴がちょうど1dH分のカルシウムイオンとマグネシウムイオンを奪う濃度に作っておくことで硬度が測定できる、という仕組みになっています。

    色が付いている物質は試薬Bのみに入っており、試薬A液は透明となっております。